「GADV仮説」と「RNAワールド仮説」の根本的な違いについて

どちらも生命の起源を説明するための考えですが、GADV 仮説が生命はグリシン（G）、アラニン（A）、アスパラギン酸（D）、バリン（V）の4種のアミノ酸でできた [GADV]-タンパク質の擬似複製によって形成された [GADV]-タンパク質ワールドから生まれたとの考えであるのに対して、RNA ワールド仮説は、生命がRNAの自己複製によって形成されたRNA ワールドから生まれたとの考えだという点で大きく異なっています。
また、GADV 仮説は、遺伝子不在下で形成された未熟な [GADV]-タンパク質の触媒機能（代謝）を中心に考えている（タンパク質・代謝先行説）のに対して、RNA ワールド仮説は遺伝子中心の考え（RNA・遺伝子先行説）であるという点でも大きく異なっています。