タンパク質代謝系の方が先に出来た?

質問の人
[GADV]-タンパク質ワールドから生物が発展したとすると、代謝経路としては解糖系よりもタンパク質代謝系の方が先に成立したとは考えられないでしょうか。それが確立した後に、エネルギー蓄積としてより効率のいい解糖系が主流になったと。また、タンパク質代謝では早期に各アミノ酸のアミノ基が転移してグルタミン酸となることから、グルタミン酸というアミノ酸は割と初期に生成されるようになったのでは、と思うのですがいかがでしょうか?

その通りです。私も最初の代謝系は、原始地球上の海辺の岩の窪みの中で蒸発と乾涸を繰り返すことで生み出された未熟な[GADV]-タンパク質によって行われた[GADV]-アミノ酸合成だったと考えています。それによって、新たな[GADV]-タンパク質の持続的な供給が可能になったことが生命の誕生に向けた重要な一歩になったと考えています。
それとは少し遅れペントースリン酸回路に添って、グリセルアルデヒド一リン酸を起点としてリボースの合成が行われ、さらにヌクレオチド合成を経て小さなRNAが合成されたと考えています。そして、[GADV]-アミノ酸合成に続いてグルタミン酸が合成されたと考えています。このようなアミノ酸合成の順番も、私の考える遺伝暗号の起源と進化と一致しています。したがって、生存する上で余裕の出てきたころになって、効率的にエネルギーを貯える化学物質として解糖系が形成され、グルコース、デンプンなどの多糖を蓄積する経路が形成されたのだと考えています。

Wikipedia『アミノ酸の代謝分解』の引用グラフ
引用:Wikipedia『アミノ酸の代謝分解』より