GADVとは?

とっつきにくい方がおられましたら、少し説明をば。

[GADV]-タンパク質ワールド仮説(GADV仮説)における「GADV」とは、アミノ酸の種類を示しています。
すなわち、

G : Gly/Glycine/グリシン
A : Ala/Alanine/アラニン
D : Asp/Aspartic acid/アスパラギン酸
V : Val/Valine/バリン

です。この4つのアミノ酸をまとめて「GADV」と呼んでいます。
DNAは2本の鎖からなる二重らせん構造になっていますが、それは塩基対アデニン (A) とチミン (T)(もしくはRNAでウラシル (U))、グアニン (G) とシトシン (C) から成ります。
さらに普遍遺伝暗号によって、3つの塩基で1つのアミノ酸が指定されます。
そして、さらにアミノ酸が長く結びついたものがタンパク質です。
したがって単純には、塩基→アミノ酸→タンパク質という関係性です。
GADV仮説は、GADVから成るタンパク質が生命の起源となり、やがて遺伝暗号として進化していったという仮説であります。
詳細は研究内容をご覧ください。