SiをCの代わりに使う生物がいたとしたら、GADVからの進化とは別系統になりますか?

質問の人
Si(シリコン)はC(炭素)と同じ4価の元素です。今日、半導体の世界はSiがベースになっています。Cを用いた有機半導体はこれからですが、日々進展しています。
かようにSiとCは似た者同士です。であるならば、何かの拍子にSiをCの代わりに使う生物がいたりしないでしょうか?
また、その場合には、[GADV]-アミノ酸をベースとしたものとは別系統の進化が存在するのではないでしょうか?

私にはCを全く使わず、Cの代わりにSiを使う生物がこの宇宙のどこかにいるとは思えません。なぜなら、一般に軽い元素から順に重い元素の生成が起こるからです。即ち、Cが先に生まれ、Siはその後にしか生まれないのです。その上、Cで出来る化合物よりもSiを中心とする化合物の方が生物を作る上で好都合な性質を持っているとも思えません。
したがって、私にはこの宇宙のどこかで生まれるとすれば、Cを中心とした生物が生まれるしかないと考えざるを得ないのです。2年ほど前だったでしょうか、イエローストーン公園かどこかで、NASAの研究者がPの代わりにAsをDNAの材料として使っている生物がいると発表したのですが、どうも、DNAを構成しているPの一部がAsに置き換わっているだけで、全てのPの代わりに Asを使っている訳ではないこと、したがって、最初からAsを使って遺伝子を作り、その遺伝子を基に生きている生物ではなく、Pを中心に生まれた生物がPが少なくAsの多い環境に出会った後、その特殊な環境に適応するため、やむを得ず遺伝子の一部のPをAsに置き換えていたというのが実情のようです。
これと同じように、Siを中心に生物が生まれることはなく、Siを使う生物がいたとしてもCの一部をSiに置き換えて生きている生物しかいないと考えているのです。

SivsC