DNAのチミンは、RNAでは何故ウラシルに変わるのですか?

 
質問の人
DNAでアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類の塩基が使われているのはわかります。
それなのに、RNAになると、さらっとチミンがウラシル(U)に代わっています。それに対する説明も特に見たことはありません。
4種類のうち、一つだけが入れ替わっているなんて、どう考えても不思議なんですが?

この点につきましては、一般的には次のように考えられています(私も同意見ですが)。
生命誕生の過程では、DNAよりもRNAが先に生み出されたこと、この点につきましては、RNAワールド仮説もGADV仮説も同じです。したがって、先にウラシルを使うRNAが遺伝物質として地球上に現れ、後になってRNAよりも安定なDNAが遺伝物質として使用されるようになったのです。
その際に、リボースの代わりにデオキシリボースを(これは安定性を高めるためなのですが)、ウラシルの代わりにウラシルにメチル基を結合させたチミンを使用することで、より正確にRNAとDNAの識別できるようにしたというものです。