なぜコドンは重複しているのですか? 1


コドンが縮重している理由についてですが、私は次のように考えています。即ち、遺伝暗号が縮重していることによって、センス側のアミノ酸に変化を及ぼすことなく(遺伝子がコードするタンパク質のアミノ酸配列に変化を及ぼさず)、コドンの第3塩基位置で塩基を置換することが可能となっています。そのような状況の中にあるからこそ、センス配列でコードされているタンパク質に影響を与えることなく、アンチセンス配列のコドンの第1塩基位置での変化を生み出すことが可能となっているのです。

そうすることで、アンチセンス配列がコードするアミノ酸配列を変化させ(シャッフルさせ)、アンチセンス配列から新たな遺伝子(とそれがコードするタンパク質)を生み出す可能性(確率)を高めているのです。言い換えれば、遺伝暗号がコドンの第3塩基位置で縮重しているからこそ、同じ遺伝子のアンチセンス配列から全く新規なタンパク質が生まれる確率を上げることができ、生命が進化しやすくなっていると考えることができます。逆に考えますと、現在の普遍遺伝暗号に見られるような縮重のない遺伝暗号を使用する世界では、新規遺伝子の生成確率が小さくなり、現在の地球上で見られるような多様な生物の繁栄は起こらなかったのではと考えられるのです。



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One thought on “なぜコドンは重複しているのですか?

  • 浜田 勇和

    たんぱく質の性質について質問です。GADVからなる生命起源に関わるたんぱく質はやはり、熱に強く失活しにくい長持ちするたんぱく質だったということでしょうか?