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2013年

    生命の起源を研究するのは非科学的か?

    生命は約38億年前の原始地球上で誕生したと考えられている。したがって、生命の起源を研究することは、約38億年というはるか遠い昔の原始地球で起こったことを研究することである。そのような遠い過去に起こった現象を現在の研究室では再現できない。そのため、生命の起源を研究することは非科学的だとの意見がある。本当にそうだろうか。 生命の起源のように、極めてその解決が難しいと思われる問題を解決するまで、多くの人 […]

    サルが適当に打ったタイプがシェクスピアになるか?

    Wikipedia「生命の起源」の中に、GADV 仮説の問題の一つとして、「アミノ酸をランダムにつないでも精巧なタンパク質触媒とならない」ことの比喩として、「サルがタイプを適当に打ってもシェクスピアになることはない」と書かれている。もちろん、何の制限もない条件の下で「サルが適当にタイプを打ってもシェクスピアが書いた文章になる」ことは確率的に見てありえない。 しかし、私の考える GC-NSF(a) […]

    国内学会での発表

    特別講演 生命の起原および進化学会(大会運営委員長:浦田秀仁)場所:大阪薬科大学(大阪・高槻)平成24年3月9日(金)午前11時00-午前11時40分 特別講演:生命の起原に関するGADV仮説 池原 健二(放送大学奈良学習センター、国際高等研究所) 日本原生動物学会 稲葉文枝先生 生誕百周年を記念して 特別講演会:古都奈良から発信する生命の起源仮説(大会長 春本晃江(奈良女子大学))平成23年11 […]

    タンパク質0次構造仮説

    全く新規なタンパク質はどのようにして生み出されるのか? 今の地球に棲んでいる生物は20種のアミノ酸からなるタンパク質を使って生きている。それは普遍遺伝暗号(標準遺伝暗号とも呼ばれる)が20種のアミノ酸をコードしているからである。この20種のアミノ酸を100個ほど並べて作られる小さなタンパク質でもその多様度は約10130にも達する。したがって、100アミノ酸からなる全く新規なタンパク質を生み出す際、 […]

    GNC-SNS原始遺伝暗号仮説

    遺伝暗号の起源解明に向かって 生命活動の源は当然のことながら遺伝子(遺伝情報)とタンパク質(触媒機能)にある。その 遺伝子の働きは遺伝暗号の仲介を受けてタンパク質の合成となって現れ、そして初めて機能する。しかし、これまで遺伝暗号は単に遺伝子上の塩基配列(3つ組み塩基:トリプレット)とタンパク質のアミノ酸(配列)の対応関係を示すものだとだけ考える傾向が強かった。一方、遺伝暗号は遺伝子とタンパク質を結 […]

    GC-NSF(a) 新規遺伝子生成仮説

    遺伝子の起源解明に向かって 地球上のどこかで、今でも新たな遺伝子が生み出されているのだろうか。このような質問は、突飛で奇異に感じる読者が多いのかも知れない。しかし、地上、地中、水中、空中、高温、低温など様々な環境に細菌や原生生物などの微生物から動植物に至るまで多様な生物が棲息している。現在の地球上のこのような状況を見ると生命がその都度出会う新たな環境に適応するため、長い期間に亘って新たな遺伝子を生 […]